一日の王

「背には嚢、手には杖。一日の王が出発する」尾崎喜八

初霧氷の「天山」 ……天川集落から歩いて登り、雪と霧氷を存分に楽しむ……




12月19日(木)

寒波襲来ということで、
今日という日を手ぐすねを引いて待っていた。(笑)

御来光は望めないので、明るくなってから家を(車で)出発した。

天川集落まで来ると、積雪が見られるようになり、
ノーマルタイヤなので、道路横の空きスペースに車を駐め、
ここから歩き出した。


右折。


しばらく登った所から天川集落を見る。


(もう廃業している)「天山スキー場」からの道との合流地点。


右折し、ゆっくり登って行く。


道にはタイヤの跡さえ無い。


美しい道。


雪が降ってきた。


天山ダム分岐を通過。


歩いているのは私一人。


また雪が降ってきた。


雪道はけっこう疲れる。


上宮登山口への分岐を通過。
普通はここから天山が見えるのだが、
雪が降っているので見えず。


もうすぐ登山口。


天川登山口に到着。


当然のことながら車は一台も無い。
嬉しい。


周囲の木々が、一番乗りの私を歓迎してくれている。


登山口から、あらためて出発。


たっぷりの雪。


ノートレースの道。


楽しくて仕方がない。




あめ山分岐を通過。




この辺りから霧氷が見られるようになってきた。


嬉しい。






雪も深くなってきた。


積雪は20cmくらいか。


美しい霧氷が見られるようになってきた。




松の葉にも霧氷が出来ている。




天山での今季初霧氷。


登ってきて良かった~


雪と風が強くなってきた。


今、天山で霧氷を見ているのは私だけだ。


何という贅沢。




もうすぐ山頂。


天山山頂に到着。






暴風が吹き荒れている。
雪が顔に当たって痛い。


道標や標識に“エビの尻尾”が出来ている。




今季初の“エビの尻尾”。


天山で見る“エビの尻尾”は格別だ。


背の高い檜の木に出来た霧氷。
圧倒される。






ヤマキリシマの灌木に出来た霧氷。


可愛い。


枯草にまで霧氷が出来ている。


吹き溜まりは積雪が30cmほどもあった。


もっと楽しみたいのだが、
風が強くて寒いので、


山頂へ戻り、


下山することにする。


下りでも、霧氷や、




雪を存分に楽しんだ。


天川集落に戻って来ると、出会った妙齢のご婦人から、
「ここから天山に登ってきたんですか?」
と訊かれた。
「はい」
と答えると、
「強いですね~」
と言われた。
俺は強いのか?
今日も「一日の王」になれました~