一日の王

「背には嚢、手には杖。一日の王が出発する」尾崎喜八

2009-08-01から1ヶ月間の記事一覧

天山 ……重要な用事がある日も山に登りたい……

今日は午前10時半までには家に帰らなければならない。 重要な用事があるのだ。 遅れたら一大事! 早朝6時に家を出る。 向かう先は天山。 天山だったら、登山口までの往復の時間を除いても3時間は楽しめるだろう。 この時期の天山といえばマツムシソウやキュ…

猫山 ……遠い夏の記憶 谷間のゆりと砲台跡……

実家のある佐世保にいる時、3時間ほど時間ができた。 隠居岳や烏帽子岳に麓から登るには、ちょっと時間が足りない。 さて、どこに行こうか。 私がかつて通った小学校の裏手に、「猫山」と呼ばれている小高い土地があった。 そこが山なのか、単なる土地の名前…

多良山系・小川内谷左俣 ……涼やかな谷、輝く岩、光る水しぶき……

下の写真の人、誰? 何をしてるの? 「工事現場のおじさん」 違います。 「変なおじさん」 「変な招き猫」 「変な……」 コラ~ 怒るよ、も~ ワタシです、ワ・タ・シ! ブログ管理者のタクです。 これから沢登りしようとしているのです。 地下足袋にワラジ。 …

鬼ノ鼻山 ……文庫本を持って山を歩けば……

北アルプス縦走のように、毎日8時間、9時間と歩き続ける山行の場合、少しでもザックを軽くしようとするのが常識であろう。 実際、今回のメンバーの中には、重くなるからという理由で、デジカメさえ持ってきていない人もいた。 5日間の遠征では、何を持ってい…

『康子十九歳 戦渦の日記』門田隆将(文藝春秋) ……美しき魂の記録……

※PCでご覧の方で、文字が小さく感じられる方は、左サイドバーの「文字サイズ変更」の「大」をクリックしてお読み下さい。 この夏に読んだ本の中では、断トツの一冊である。 帯に《『アンネの日記』を凌ぐ感動》とあったので、過剰表現かなと思ったが、そうで…

映画『サマーウォーズ』 ……夏の奇跡が生まれた瞬間を見た……

今年の夏は、北アルプスの槍ヶ岳から常念岳を歩いて、久しぶりにキラキラした眩しい夏を過ごした。 若き日に戻ったような感覚を味わった。 やはり夏は「イイなぁ~」とあらためて思った。 少年時代、いや青年時代にも、夏は待ち遠しいものだった。 ところが…

天山・八幡岳・登吾留山 ……近くに山のあることの有り難さ……

今夏、北アルプスを縦走してみて、その雄大さ、美しさに感動した。 だが、不思議なことに、同時に、わが地元の山の素晴らしさにも感動している自分がいた。 飛騨山脈の3000m級の山々には高さこそ敵わないものの、地元の山にはそれ以上の優れた点がたくさんあ…

多良岳 ……オオキツネノカミソリとイワタバコに逢いたくて……

毎年訪れている夏の多良岳。 お目当てはオオキツネノカミソリとイワタバコ。 今年は、kazuさんのお友達のkuroさん御夫妻の案内を兼ねて、4人で観賞登山してきた。 平谷黒木トンネルを抜け、しばらく走った所で車を駐める。 黒木郷が眺められるビューポイント…