一日の王

「背には嚢、手には杖。一日の王が出発する」尾崎喜八

2016-01-01から1年間の記事一覧

2016年・極私的回顧 ……こうして私は「七十四日の王」となった……

ここ数年の私の山行日数は、 2011年は70日、 2012年は69日、 2013年は70日、 2014年は71日、 2015年は69日 と、推移しており、 そして、今年、 2016年は74日であった。 昨年より5日増えたが、 遠くの山へ行くことが少なくなり、 ホームマウンテンである天山…

雪と霧氷の天山 ……2016年の登り納めは、やはりホームマウンテンで……

12月25日に、 裏山の鬼ノ鼻山・聖岳で登り納めをした。 年末年始はずっと仕事をしている私としては、 早めに登り納めをして、 今年最後の公休日である今日(12月28日)は、 午前中は部屋の掃除をして、 午後からは図書館へ行ったり、映画を見に行ったりする…

映画『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』 ……小松菜奈に逢いたくて……

この映画を見たいと思った理由は、三つ。 一つ目は、小松菜奈が出演していたから。 二つ目は、監督が三木孝浩だったから。 三つ目は、吉田智子が脚本を担当していたから。 小松菜奈を初めてスクリーンで見たのは、 『渇き。』(2014年6月27日公開)において…

登り納めは裏山(鬼ノ鼻山・聖岳)で ……アキノキリンソウがまだ咲いていたよ……

〈一週間後の今日は、元旦なんだな~〉 と思いつつ、 色々な用事を片付けていた日曜日の午後、 ぽっかりと3時間ほど自由な時間ができたので、 裏山である鬼ノ鼻山から聖岳へ縦走することにした。 おそらく、今年の登り納め……かな? 天ヶ瀬ダムのダム湖をパチ…

さだまさし『遙かなるクリスマス』…絵本の誕生秘話に隠された編集者の想い…

私が購読している地元紙では、 さだまさしの「風のうた」と題するエッセイが、 週一回ほどの割合で連載されている。 先日、さだまさしの絵本『遙かなるクリスマス』の誕生秘話ともいうべきものが載った。 さだまさしには『遙かなるクリスマス』という名曲が…

映画『だれかの木琴』 ……“東陽一マジック”で妖艶さを増した常盤貴子を見よ……

東陽一監督といえば、 私の青春時代にもっとも輝いていた監督で、 劇映画3作目の(キネマ旬報ベストワンとなった)傑作『サード』(1978年)で、 監督としての確たる地位を築き、 以降、 『もう頰づえはつかない』(1979年/主演・桃井かおり) 『四季・奈津…

天山・朝駆け ……雲海と、阿蘇、くじゅう、由布岳、英彦山の遠望を楽しむ……

土曜日から次女と孫たちが遊びに来ている。 日曜日の今日は、 まだ皆が寝ている間に天山へ朝駆け登山しようと思い、 早朝に車で家を出た。 我が町は霧がたちこめていた。 〈もしかすると雲海が見られるかもしれない……〉 そう思い、ワクワクしながら、登山口…

映画『永い言い訳』 …本木雅弘と竹原ピストルの演技が秀逸な西川美和監督作品…

西川美和監督は、私の好きな監督で、 新作は必ず見るようにしている。 『蛇イチゴ』(2002年)監督・脚本 『ゆれる』(2006年)監督・脚本 『ディア・ドクター』(2009年)監督・脚本 『夢売るふたり』(2012年)監督・脚本 と、西川美和監督作品は秀作揃い…

紅葉の金立山 ……市街地に近い里山で、名残の秋を楽しむ……

12月も中旬ともなれば、 各地で降雪、冠雪の話題が出始め、 日本列島は、もうすっかり冬モードになっているが、 どっこい、九州では、まだまだ秋の名残が見られるのだ。 佐賀県で、もっとも遅く秋を迎える金立山では、 今が紅葉の真っ盛り。 今日(12月11日…

映画『淵に立つ』……筒井真理子の演技と存在感が半端ない深田晃司監督の傑作……

今年は『シン・ゴジラ』、『君の名は。』といった邦画が大ヒットし、 日本映画は安泰……と思いきや、 是枝裕和監督が、日本映画へ危機感を抱いているという。 「このままでは日本の映画は本当に終わってしまう」 と。 是枝裕和監督といえば、 国内でも数々の…

天山・御来光登山 ……朝陽を浴びて輝く霜と、登山道の氷の芸術を楽しむ……

このところ仕事も私生活も忙しく、 しばらくブログの更新ができなかった。 仕事帰りにレイトショーで映画は見ているのだが、 山登りの方はご無沙汰していた。 今日の休みも日中は用事があるので、 天山へ御来光登山をすることにした。 秋の花も終わり、 天山…

映画『オケ老人!』……コメディエンヌ・杏の才能が発揮された、映画初主演作……

杏といえば、 やはり、TVドラマの女優というイメージがあり、 『妖怪人間ベム』(2011年10月~12月)ベラ役 『剣客商売』佐々木三冬役 ●御老中暗殺(2012年8月24日) ●剣の誓約(2013年12月27日) ●鬼熊酒屋(2014年8月8日) ●陽炎の男(2015年9月11日) 『…

映画『聖の青春』 ……松山ケンイチと東出昌大の演技が秀逸な、静かなる秀作……

2008年8月17日に、このブログ「一日の王」で、 大崎善生著『優しい子よ』を紹介した時、 私は、次のような文章でレビューを書きはじめている。 8月3日に多良岳でオオキツネノカミソリ観賞登山をした折、 帰りに肉まんさんから三冊の本を頂いた。 その中の一…

TBS火曜ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』 ……新垣結衣のダンスが楽しい……

現在、よく観ているTVドラマは、 『メディカルチーム レディ・ダ・ヴィンチの診断』 『逃げるは恥だが役に立つ』 『地味にスゴイ! 校閲ガール・河野悦子』 の三つ。 『メディカルチーム レディ・ダ・ヴィンチの診断』は、吉田羊の美貌を、 『逃げるは恥だが…

映画『この世界の片隅に』…絶賛されている映画を見ての(正直な)極私的感想…

※PCでご覧の方で、文字が小さく感じられる方は、左サイドバーの「文字サイズ変更」の「大」をクリックしてお読み下さい。 いろんな媒体の映画レビューを見ても「絶賛の嵐」状態の『この世界の片隅に』。 たとえば、「Yahoo!映画」のユーザーレビューでは、 …

映画『ミュージアム』 ……カエル男を妻夫木聡に演じさせたことが成功の要因……

本作は、 過激な描写と緊迫のストーリー展開で人気を博す、 「ヤングマガジン」連載の巴亮介のサイコスリラー漫画を、 大友啓史監督が実写映画化したものである。 大友啓史監督といえば、 「るろうに剣心」シリーズの、 『るろうに剣心』(2012年) 『るろう…

映画『ぼくのおじさん』…私の好きな北杜夫、山下敦弘、松田龍平、真木よう子…

このところ、仕事が忙しくて、 昨日の日曜日も出勤していた。 だから、せっかくの紅葉シーズンなのだが、山歩きができていない。 仕事帰りに映画は見ているのだが、 レビューを書く時間がなく、 レビューを書いていない映画が溜まっていくばかりなのである。…

作礼山のにゃんこpart3

11月12日に作礼山に行った山レポを、 11月13日に掲載して数日経った頃、 読者の方から、 「にゃんこ達はいませんでしたか~?」 とのメッセージがきた。 忘れてました~ いました、いました。 写真も撮ってました。 というワケで、「作礼山のにゃんこpart3」…

アクロス山の秋 ……福岡・天神のど真ん中で、ビル群を背景に紅葉を楽しむ……

今日は用事があったので福岡へ行ってきた。 午前中に用事を済ませ、 映画を1本見て、 その後、福岡に行った時には必ず立ち寄るジュンク堂書店(天神)に向かって歩いていると、 好い具合に紅葉したアクロス山が目に飛び込んできた。 で、書店へ行く前に、急…

映画『続・深夜食堂』 ……多部未華子、篠原ゆき子、余貴美子に逢いたくて……

本作『続・深夜食堂』は、 昨年(2015年)1月31日に公開された映画『深夜食堂』の続編である。 前作『深夜食堂』は、 当初、佐賀での上映館がなく(かなり遅れて佐賀でも上映された)、 私は、福岡で見た。 そして、 ……いつまでも居たいと思わせる「めしや…

りりィさん、逝く。

ヒット曲「私は泣いています」で知られるシンガー・ソングライターで俳優のりりィ(本名鎌田小恵子〈かまた・さえこ〉)さんが11月11日、肺がんで死去した。64歳だった。葬儀は近親者で行う。 1972年に歌手デビュー。複雑な女心をハスキーボイスで歌い、女性…

映画『溺れるナイフ』……山戸結希監督が小松菜奈と菅田将暉の美を抉った傑作……

インディペンデント映画で高い評価を得てきた若き監督たちの、 商業映画デビューが相次いでいる。 真利子哲也監督の『ディストラクション・ベイビーズ』(2016年5月21日公開)、 中野量太監督の『湯を沸かすほどの熱い愛』(2016年10月29日)に続いて、 若き…

里山の秋を楽しむ ……キセワタ、ヤナギアザミ、リンドウなどが咲いていたよ……

私のホームマウンテンである天山では、 稜線に咲く秋の花は、 もうほとんど終わっている。 だが、標高の低い里山では、これからが秋本番。 いろんな花が咲いているだろうし、 まだまだ楽しめる筈。 ということで、今日は、近くの里山へ向かったのだった。 今…

映画『湯を沸かすほどの熱い愛』…宮沢りえと杉咲花の火傷するほどの熱演光る傑作…

私がその実力を認めている宮沢りえの、 『紙の月』(2014年)以来となる映画主演作なので、 最新作『湯を沸かすほどの熱い愛』はぜひとも見たいと思っていた。 自主映画『チチを撮りに』で注目された中野量太監督の商業映画デビュー作だが、 自身のオリジナ…

映画『オーバー・フェンス』 ……佐藤泰志原作、山下敦弘監督、そして蒼井優……

①原作が、佐藤泰志の小説。 ②監督が、山下敦弘。 ③撮影(カメラマン)が、近藤龍人。 そして、 ④出演者に、蒼井優がいる。 私が、映画『オーバー・フェンス』を見たいと思った理由は、以上の4つ。 では、以下に、より詳しくその理由を述べてみたい。 ①原作が…

涌蓋山 ……小国ルートで「秋の花」を、地蔵原ルートで「紅葉」を楽しむ……

今日は、ヤスさんとの山行の日。 最近は、仕事が忙しくて、なかなか山へ行けなかったというヤスさん。 秋の花もまだ楽しんでいないとのこと。 「できれば、秋の花と紅葉を同時に楽しめる山をお願いします」 とのリクエスト。 くじゅうへ行こうかと思ったが、…

動画『再会の山』 ……妻が夫に贈った最高の感動サプライズ……

先日、ある動画を見つけた。 EPSONのGPSトレッキングギア「Wristable GPS for Trek」を題材にした、 コンセプトムービーなのだが、 宣伝臭さが少なく、 登山に対する想いをドラマ化した、短編小説のような動画なのだ。 タイトルは『「再会の山」-妻が夫に贈…

天山 ……秋の花にさよならを告げに行ったら、思いがけない人に出会ったよ……

朝、天山を見上げると、山頂は雲に覆われていた。 天気予報は「晴れ」と言っていたが、 この様子だと、天山は、今日一日、ガスっているに違いない。 天山山頂の秋の花はもうほとんど終わっているし、 平日だし、ガスっているし、 〈こんな日は誰も天山には登…

映画『金メダル男』……宮崎美子、木村多江、土屋太鳳、清野菜名に逢いたくて……

見たい(ミニシアター系の)映画は多いのだが、 そんな映画は、なかなか佐賀までやって来ない。 いくつか挙げてみると、 7月30日公開の映画『ロング・トレイル!』(佐賀では11月5日公開) 9月10日公開の映画『だれかの木琴』(佐賀では12月10日公開) 9月17…

新聞配達をしていた頃の、ある雨の日の出来事。

新聞週間は、 毎年10月15日から1週間行われ、 週間中には新聞大会が開催されている。 新聞大会では、新聞協会賞が授賞されるほか、新聞大会決議が採択される。 また、 10月20日は新聞広告の日、 新聞週間中の日曜日は新聞配達の日で、 それぞれ記念行事が開…