一日の王

「背には嚢、手には杖。一日の王が出発する」尾崎喜八

2012-06-01から1ヶ月間の記事一覧

徒歩日本縦断(1995年)の思い出・第14回「小樽」 ……物語の生まれる町……

文学の香りのする町が好きだ。 昨年(2011年)の09月25日に、 うすきハッピーリタイアメントさんの案内で、 肉まんさん、風来坊さん、平六さん、タクの計5名で、 臼杵にある鎮南山に登り、 石仏群、野上弥生子記念館、大林宣彦映画の名残館などを観光したこ…

シリーズ「麓から登ろう!」21.鬼ノ鼻山 ……自宅から歩いて豪雨の山頂へ……

佐賀多久地区に、 「大雨警報」「雷注意報」「洪水注意報」が発令された今日、 〈こんな日に、まさか山へは行ってないよね〉 と思ったアナタ…… 「甘い!」 と、大声で怒鳴るほどのことでもないのだが…… 夏山に向けての体力・脚力強化第4弾。 (行けても行け…

映画『幸せへのキセキ』 ……S・ヨハンソンの軌跡と、E・ファニングの奇跡……

動物には素人の英国人作家が動物園付きの家を買い、 人生や家族を見つめ直していく……という、 「いかにも」なストーリーにはまったく興味はなかったのだけれど、 大好きなスカーレット・ヨハンソンとエル・ファニングが出ていたので、 2人に逢いに行くつもり…

ハイドレーションシステムについて

前回の「作礼山・897ピーク」のレポに書いていた「ハイドレーションシステム」について、数人の方から質問を頂いた。 「使い勝手はいかがでしょうか?」 「管が乾きにくく、カビてしまいやすいと聞いてますが、梅雨時の今、乾き具合はどんなもんでしょうか?…

シリーズ「麓から登ろう!」⑳作礼山・897ピーク ……何と、アケボノソウが……

夏山に向けての体力・脚力強化第3弾(って、ホンマに行けるンかいな?)。 今回は、「道の駅 厳木」から登る作礼山・897ピーク。 作礼山は、山頂近くまで車道があるので、麓から登る人はほとんどいない。 栗ノ木登山口や白木木場登山口から登る人も稀で、 ほ…

映画『シグナル~月曜日のルカ~』 …主演・三根梓(佐賀県出身)の輝く瞳…

学生時代の夏休み、 私は佐世保の映画館でバイトをしていた。 あれは、そう、1975年の夏のことだ。 なぜ年号まで記憶しているかというと、 私がバイトしていたときに上映していた映画が、 『タワーリング・インフェルノ』であったからだ。 サンフランシスコ…

シリーズ「麓から登ろう!」⑲女山(船山) ……松浦佐用姫の面影を求めて……

夏山に向けての体力・脚力強化第2弾。 今回も麓から登ることにする。 で、どこに登るか熟考した結果、 女山(船山)に登ることにした。 天山、八幡岳、作礼山、鬼ノ鼻山など、 近くの山は、もうすでに麓から登っている。 八幡岳のとなりにある女山(船山)は…

徒歩日本縦断(1995年)の思い出・第13回「石狩平野」 …最も長く歩いた一日…

石狩湾沿いの道を歩いた日(8月18日)は、 朝から夜まで、一日中、雨が降っていた。 前にも書いたことがあるが、雨の日は、距離を稼ぐことができる。 脇目もふらず、黙々と歩くからだ。 歩くことに集中するからだ。 その日、私は、早朝4時から歩き始め、 休…

シリーズ「麓から登ろう!」⑱天山 ……夏山仕様の体力・脚力づくり……

6月になった。 行けるかどうか分からないけど(それを夢見て)、 そろそろ夏山への体力強化に取り組まなければならない時期になった。 屋久島単独完全縦走から帰って以降、 軟弱な山歩きが続いていた。 ここらでガツンと己の肉体と精神にカツを入れたい。 そ…

徒歩日本縦断(1995年)の思い出・第12回「群別」 ……親切なおばあさん……

群別(上の写真の「郡別」は誤植)という町では、親切なおばあさんに出会った。 ある家の玄関先で休んでいたら、その家のおばあさんが出て来て、 「どこから来たの?」 と訊くので、 「宗谷岬から歩いて来た」 と答えると、 「それはゆるくないねぇ」 と言っ…

映画『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』……メリル・ストリープ礼賛……

映画『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』(2011年)は、 日本においては今年(2012年)の3月16日に公開された作品であるが、 当初、佐賀県では上映館がなく、 これまで見ることができなかった。 5月になって遅ればせながらイオンシネマ大和で公開が決ま…