一日の王

「背には嚢、手には杖。一日の王が出発する」尾崎喜八

北アルプス(剱岳・立山三山・大日)単独行

「剱岳・立山連峰・大日三山」ソロトレッキング ⑤大日小屋から称名滝へ

昨日、大日小屋に到着した時は、ガスっていて周囲の風景は見えなかった。 朝起きて、真っ先にしたことは、外を見ること。 「あっ、晴れている!」 この大日小屋から見る剱岳は、特に美しいことで知られている。 4:28 サンダルを履いて外に出る。 朝の爽やか…

「剱岳・立山連峰・大日三山」ソロトレッキング ④お花畑と雷鳥の大日三山

8月3日(火)は、早朝より行動を開始し、剱岳に登頂後、別山乗越までやってきた。 これから大日三山縦走に向かう。 縦走路の入口に、このような警告板があった。 称名方面 大日平山荘より先 土砂崩れのため 通行止め 復旧未定 そうなのだ。 梅雨の大雨で、大…

「剱岳・立山連峰・大日三山」ソロトレッキング ③美しく危険な雲上の頂

剱岳が魅力的なのは、美しくて、しかも危険な山だからだ。 ただ美しい山は、たくさんある。 どの山もそこそこ人気があるだろう。 だが、剱岳のような、心臓を濡れた手でわしづかみにされるような、グッと惹きつけられる魅力はない。 それは危険度が違うから…

「剱岳・立山連峰・大日三山」ソロトレッキング ②大パノラマの立山連峰

8月2日(月)。 同じ部屋にいた20代の若者は、午前4時頃に出発した。 彼は、朝食は弁当にしてもらっていた。 朝食は午前6時からなので、早く出発する人は朝食を弁当にしてもらえるのだ。 若者の部屋を出て行く音で目が覚めた。 午前4時半頃になると、窓の外…

「剱岳・立山連峰・大日三山」ソロトレッキング ①佐賀から室堂へ

かつて、山へ向かうパーティは、それぞれが自立した登山者の集団であった。 自立した登山者とは、「ひとり歩き」ができるということである。 ひとりで歩き通せる体力があり、 正しい道具の使い方と、いくらかの技術が身に付いていて、 トラブルに対応できる…