一日の王

「背には嚢、手には杖。一日の王が出発する」尾崎喜八

2010-01-01から1年間の記事一覧

2010年・極私的回顧 ……こうして私は「八十一日の王」となった……

私の今年の山行日数は81日。 昨年は80日だったので、1日だけ記録更新。 現役の必殺仕事人としては、まずまずの山行日数ではないかと思う。 そこで、昨年同様、この81日の山行をリストアップし、特に印象に残った山行ベスト10を選んでみた。 【2010年山行記録…

映画『相棒‐劇場版Ⅱ‐警視庁占拠!特命係の一番長い夜』…小西真奈美礼賛…

年末年始はずっと仕事をしている。 映画は仕事が終わってからレイトショーで見ている。 年末はTVも特番を組んでいて、見たい番組がけっこうあり、それもなるべく見るようにしている。 本は寸暇を惜しんで読んでいる。 仕事をこなしながら映画もTVも読書も楽…

映画『最後の忠臣蔵』 ……桜庭ななみの比類無き美しさが傑作を生んだ……

今年は時代劇映画が多く製作され、どれも話題になった。 私も『花のあと』 『必死剣鳥刺し』 『雷桜』などで、大いに楽しませてもらった。 そんな2010年の最後を締めくくるように、師走になって、『最後の忠臣蔵』が公開された。 役所広司と佐藤浩市が初めて…

福智山~香春岳 ……小説『青春の門』に出てくる山を目指して……

からつ労山の今年最後の月例山行。 さて、今回は、昨年の12月に歩いた尺岳~福智山の続きで、 福智山~香春岳。 一昨年の4月には尺岳~皿倉山を歩いているので、これで皿倉山から香春岳が繋がることになる。 3年越しの縦走完歩。 参加したのは19名。 今回は…

映画『ノルウェイの森』 ……緑を演じた水原希子の独特の存在感……

村上春樹の『ノルウェイの森』を読んだのは、もう23年も前のことだ。 上・下2冊本で、書店で買って読んだ。 本の帯に「100パーセントの恋愛小説」と書いてあったが、あまり恋愛小説という感じはしなかった。 登場人物は誰もが内省的で冷めており、性的描写は…

長崎の低山を極める(寺岳~佐敷岳~小八郎岳~八郎岳~熊ヶ峰~戸町岳)

そよかぜさんより長崎の低山めぐりのお誘いを受けた。 海を見ながら歩ける長崎の山は大好きなので、喜んで参加させて頂いた。 長崎市にある山を歩くのは三度目。 一度目は、昨年の12月27日の七高山めぐり。 二度目は、今年の1月31日の岩屋山・稲佐山を経て女…

天山初冠雪 ……山の神様の思し召しに感謝し、新雪を踏みしめる……

木曜日に山に雪が積もっていると、 「今タクさんは天山に登っているのではないですか?」 というような、私の行動を見透かしたような内容のケータイメールを送ってくる人がいる。 まるで私の性格を熟知しているかのようなメールなので困惑する。 また、ある…

お化粧山~お姫山~乙女山~五葉岳~兜巾岳 ……九州の真ん中で遊ぶ……

からつ労山の12月の第一日曜登山は、テツさんの提案で、九州の秘境と言われる「日の影の山」(お化粧山~お姫山~乙女山~五葉岳~兜巾岳)を歩くことになった。 参加を表明したのは、テツさん、イチさん、ヒラさん、アキさん、タクの5名。 いつもよりちょっ…

「鬼ノ鼻山~聖岳」往復縦走 ……これほど美しい御来光が拝めるとは……

今日の私の休みも何かと忙しい。 それでも山に登る時間だけは確保したい。 早朝の2~3時間ならば何とかなりそうだ。 天気予報も、早朝は晴れで、その後は曇り、午後からは雨とのこと。 久しぶりに御来光登山でもしようか…… 天山には何度か行っているが、鬼ノ…

天拝山~基山 ……低山の楽しみがぎっしり詰まった縦走路を歩こう……

本当の映画好きは、ハリウッド超大作より、ミニシアター系の繊細な作品を愛する。 本当の文学好きは、ベストセラー小説より、あまり知られていない小さな物語を愛する。 そして、本当の山好きは、誰もが行く有名山よりも、裏山・里山のような低山を愛する。 …

映画『行きずりの街』 ……小西真奈美の黒い瞳が私をとらえて離さない……

小西真奈美を初めて見たのは(とは言っても、もちろんTVでなんだけれども……)、 2002年(平成14年)の4月から6月までフジテレビ系で放送された、火曜9時枠の連続ドラマ『整形美人。』においてであった。 その前にも、NHKの『ちゅらさん』や、日本テレビの『…

中山仙境 ……絶景と絶叫、スリル満点の岩稜で遊ぶ秋の一日……

国東半島の周辺には、低山ながらも険しい岩峰の連なりがいくつもある。 3年前の2007年12月に、からつ労山の月例山行で、鋸山の異名をもつ田原山に登った時、その近くにある中山仙境にもぜひ登りたいと思った。 佐賀勤労者山岳会が編んだ『SAGAの山あるき。』…

「鬼ノ鼻山~聖岳」往復縦走 ……里山の秋を存分に楽しむ……

今日も、佐世保に行く前に、山を歩こう。 午前中の短い時間の登山なので、また天山にしようかとも思ったが、自宅からもっと近い鬼ノ鼻山には最近登っていなかったので、鬼ノ鼻山に行くことにする。 鬼ノ鼻山山頂から聖岳山頂までもそれほど時間がかからない…

五木寛之『僕が出会った作家と作品 五木寛之選評集』 ……叱られている私……

金曜日の夜から、長女が子供を連れて遊びに来ていた。 孫ももう2歳半になった。 よく喋るし、元気よく走り回る。 「ジイジ、ジイジ」 と私に一緒に遊ぶことをせがむ。 他人に「ジジイ」と言われれば腹が立つが、孫に「ジイジ」と言われると嬉しいのだから勝…

作礼山 ……目に痛いほどの錦繍の森を経て、彩りに包まれた山上の池へ……

今日は朝から雨が降っていた。 雨の日の登山を厭わない私だが、紅葉を見るにはやはり晴れた日の方が好い。 里山歩きとて、どんよりと暗い山より、明るく色彩に富んだ山の方が気持ちが好いに決まっている。 今日は登山を諦め、早朝より、山積している用事を片…

由布岳(日向岳~東峰~西峰~飯盛ヶ城) ……極上の秋山へようこそ……

11月の第一日曜日登山の行き先を考えていた時、 アキさんから、 「紅葉狩りを期待!」 とのメールが…… くじゅうなど、標高の高い山域はもうすでに紅葉は終わっている。 里山などの低山は、まだこれから……といった感じ。 さて、どこにするか? その時、ふと、…

沓掛山~星生山~中岳~天狗ヶ城~久住山 ……くじゅうの秋に溺れる……

今年はどの山域も紅葉がいまいち冴えない。 おまけに紅葉ピークの各週末が雨や風に苛まれ、紅葉を満喫した人は少ないのではないだろうか…… いろんな人のHPやブログを見ても、満足した様子が見られない。 不満の色が窺える。 まあ、そんな年もあるということ…

城山(古湯) ……夭折の少女歌人・原初枝の面影を求めて……

現在、佐賀市立図書館の富士館で、「原初枝回顧展」が催されている。 原初枝と聞いて、どんな人物かを即答できる人は、ほとんどいないのではないだろうか? 実は私も知らなかった。 地元紙の文化欄に載った回顧展の紹介記事を読んで、原初枝なる少女歌人が佐…

雲仙(妙見岳~国見岳~普賢岳) ……ひとり静かに秋を楽しむ……

山友と賑やかに山を歩くのは楽しい。 山岳会の仲間と、 ネット友だちと、 私はよく連れだって山へ行く。 しかし、また、 私は度々ひとりで山に入る。 山友と一緒に山に行くのと同じくらい、私はひとりで山を歩くことを好む。 どちらが好きということではなく…

映画『雷桜』 ……蒼井優、柄本明、宮崎美子の熱演が光る……

青春時代に見た映画は、強烈な印象を残す。 中でも、中学、高校時代に見た 『ロミオとジュリエット』(1968) 『いちご白書』(1970年) 『おもいでの夏』(1971年) の3作は、今でも私の心の中で特別な作品として輝いている。 それは、3作が特に映画として…

第22回平和美術展 ……Yさんの人生そのものが詰まっているような気がした……

今日も正午までに佐世保へ行かなければならない。 いつもは午前中を利用して山に登るのだが、今日は美術展に行ってきた。 からつ労山の仲間・Yさんから招待状を頂いていたのだ。 第22回平和美術展が唐津市近代図書館で開催されるので、ぜひお越し下さいと――…

大船山 ……たしかに君は今、秋のまんなかにいる……

からつ労山の10月の月例山行は、くじゅうの大船山。 第三日曜日の10月17日(日)は紅葉にはまだ早いかなと思っていた。 ところが、ネット仲間から、御池の周囲は紅葉しているとの嬉しい情報が…… 期待に胸をふくらませて参加した。 午前5時に唐津を出たマイク…

徳連岳・八幡岳 …改訂版『新・分県登山ガイド 佐賀県の山』に新登場の山…

山と溪谷社の『新・分県登山ガイド』シリーズが、現在、順次改訂されている。 『新・分県登山ガイド 佐賀県の山』は2006年9月に出版されたが、このほど本書も改訂版が出た。 表紙は、旧版の御船山から天山に替わった。 (旧版) (改訂版) 御船山は山の形に…

映画『キャタピラー』 ……安全地帯で見ることを許さない作品……

ひと頃、脱北者を扱った映画が話題になっていた。 見た人の誰もが感動の涙を流したという。 プロパガンダ的(監督は否定していたが)な映画は、安全地帯にいて鑑賞すると気持ちよく涙を流せるのだが、立場が入れ替わると途端に流せなくなる。 この手の映画の…

登吾留山 …ダンギクの咲き乱れる花園で珈琲を…

今日は日曜日だが、午後から用事がある。 午前中だけの登山となった。 目的の山は、自宅から車で1時間ほどの登吾留山。 この時期、ダンギクとサクラタデの群落が目を楽しませてくれる。 朝6時過ぎに家を出る。 やや薄暗い。 天気予報では「晴れ」と言ってい…

映画『君に届け』 ……本当に会いたい時は全部放り投げて会いに行かなきゃ……

せんべいをバリバリ音をたてて食べながら、 或いは、大きなお腹をボリボリ掻きながら、 或いは、大きな口を開けてアクビをしながら、 〈タクさんは今日は山ではなく映画に行ったのか~〉 などと呟いている、あなた、 そう、あなたのことです。 もはや、若く…

八幡岳・天山 ……雨で中止になったはずの自然観察会であったが……

八幡岳の自然観察会。 毎年、春と秋に催されるこの観察会を、私はことのほか楽しみにしてる。 数年間に初めて参加した時、私は八幡岳について何も知らなかった。 何度か登ったことはあったが、 〈車道が山頂まで延びているつまらない俗な山〉 というのが、八…

天山 ……いよいよムラサキセンブリが咲き始めました……

最近、ギャヴィン・プレイター=ピニー著『「雲」のコレクター・ガイド』という本を読んだ。 「雲ウォッチング」のガイドブックといえるもので、写真がたくさん掲載されており、雲の図鑑みたいな本だ。 この本を読んでいて、思い出したのは、徒歩日本縦断をし…

天山 ……センブリ・ウメバチソウとの出逢いを演出してくれた山友に感謝……

今日は午後から用事があったので、遠くへは出掛けられない。 ならば、やはり天山だ。 いつもは木曜日ばかり登っているので、日曜日に登るのは久しぶり。 さて、どんな山歩きになるだろう。 行く前からワクワクする。 センブリ、 ムラサキセンブリ、 リンドウ…

天山 ……レイジンソウとヒガンバナに逢いたくて……

昨夜は雷をともなった豪雨。 今朝になっても雨は降っていた。 今日は佐世保に行く日なので、早朝登山。 行き先は、天山。 蕾状態だったレイジンソウがどうなっているか見たかったし、 ムラサキセンブリや、その他の秋の花も気になる。 天山の麓にある江里山…