一日の王

「背には嚢、手には杖。一日の王が出発する」尾崎喜八

オオキツネノカミソリの八幡岳 ……群生地の下部は見頃、山頂直下は5分咲き……



今日は、八幡岳へ向かう。
オオキツネノカミソリの群生地の下の方では、
もうそろそろ見頃を迎える頃だと思ったのだ。

コオニユリや、


ウバユリを見ながら登山口へ向かう。


いつもの場所で、八幡岳をパチリ。
山頂部は見えなかった。


八幡峠登山口に向かう途中、マイクロバスとすれ違う。
車内は空だったので、八幡峠に団体さんを降ろして、池高原の方へ移動していると思われる。
八幡峠登山口に着くと、
熊本や福岡ナンバーの車が数台、駐まっていた。
準備をして、ゆっくり歩き出す。


登山道沿いにハグロソウが群生していた。


カワイイ。


ヤブミョウガも群生していた。


よく見ると美しい花だ。


河内峠からのルートに合流し、


しばらく登ると、植林帯の道となる。
前方に団体さんが見えたので、ペースを落として歩くが、
団体さんはそのスピードよりも遙かに遅く、(笑)
結局追いついてしまい、先に行かせてもらう。


やや味気ない植林帯だが、


ヒナノウスツボが咲いているので、楽しんで歩くことができる。


小さい花なので、撮るのが難しい。




植林帯を抜けると、自然林となり、
オオキツネノカミソリがちらほら見え始める。


次第に花の数が増えてくる。


楽しくなる。




この先の暗がりを抜けたところに、


群生地がある。


満開ではないが、もう見頃を迎えていると言ってイイだろう。


圧巻の風景。


家からすぐ近くの山で見ることのできる幸せ。


ゆっくり登って行く。


標高が上がるにしたがって、
五分咲き程度に花が減ってくる。






この辺りは、まだこれからだ。


太陽の光が差し込んでくる。
美しい!


花が少なくなってくると、


ひとつひとつの花が目に飛び込んでくる。


群生地の出口に到着。
ここを抜けると山頂だ。


ネムノキの花を見ながら山頂へ。


八幡岳山頂に到着。


しばし寛いだ後、下山にかかる。


下山時には、いくつかの団体さんとすれ違ったが、


脚力が弱い所為で、ヨロヨロしたり、滑って転ぶ登山者が多く、
結果、オオキツネノカミソリの花を踏み倒す人もいて、心が痛んだ。


長い列の団体さんを待つ間に、カメラを上に向けてパチリ。


最後に、見頃の群生地の花を、もう一度カメラに収め、


八幡岳を後にした。


朝撮ったいつもの場所で、もう一度パチリ。
今度は、八幡岳が姿を現し、見送ってくれていた。
今日も一日の王になれました~